バレエのレッスンってどんなことをするの? 1回あたり何分なの? 気になるレッスンの流れを解説します!

レッスン中のバレリーナ バレエ

バレエに対して漠然と興味はあるんだけど

「1回のレッスンで何をしているんだろう?」「そもそも何分やるのだろうか?」

バレエ未経験の人にとってはまったく想像がつきませんよね。優雅な世界なのか、はたまた超絶スパルタ体育会系なのか。そして想像力が豊かな人ほど色々な妄想で不安が募るかと思います(笑)。

実はバレエのレッスンはプロも初心者もほとんど同じ内容なのです!

ちょっと驚きですよね。でもバレエのレッスンは基礎がとても大事なので、基礎練習を積み重ねていくことで力強く美しいプロの技に近づけるのだと思います。

今回は一般的なバレエのレッスンの流れを解説していきます。

一般的なバレエのレッスンは1回90分

大人向けの教室では、1回のバレエのレッスンは90分に設定しているところがほとんどです。

これは日本だけではなく世界的にもそうです。というか、バレエはもともとヨーロッパ発祥ですので、本家の基本を日本も踏襲しているという感じですね。

人間の集中力は90分が限界説がありますから、理にかなっているのかもしれません。

また、バレエ以外で大人に人気の運動系習い事で「ヨガ」や「ピラティス」は、1回のレッスンが60分がほとんどです。にもかかわらずレッスンフィーは同じくらいの価格帯ですから、実はヨガ・ピラティスのレッスンに比べてバレエのレッスン費は割安なのです。

レッスンの流れ

バレエのレッスンの流れをざっくりまとめました。

一般的なバレエのレッスン内容

①始まりの挨拶

②ストレッチ

③バーレッスン

④センターレッスン

⑤終わりの挨拶

①〜⑤までひっくるめて90分になります。

始まりと終わりの挨拶

①と⑤の挨拶はレヴェランスと言って、バレエの先生とピアニストに「よろしくお願いします!」「ありがとうございました!」の気持ちを込めて一礼をします。

日本的な普通のお辞儀ではなく、ヨーロッパの伝統的な挨拶であるカーテシーに似た動きで行います。バレエの演目で幕が降りた後のカーテンコールの時のお辞儀や、ディズニープリンセスのお辞儀を想像するとわかりやすいかなと思います。レヴェランスをするだけでも「いま私はバレエをしている!」感が出て(笑)、優雅な気分に浸れますよ。

観客にお辞儀をする演者たち

以前、私の友人がバレエ界のある大御所の方のお葬式に行ってきた時のことです。

その方はもともとバレエダンサーで引退後はバレエ団の重鎮でした。いわば日本のバレエ界を牽引してきたレジェンドです。お葬式が終了して出棺する時に、バレエ団のメンバーたちが一斉にレヴェランスをしてお見送りをしたんだそうです。その光景がとても美しく圧巻だったといいます。

バレエに人生を捧げて最後にレヴェランスでお見送りをされる——。まさにバレエダンサー冥利に尽きるのではないでしょうか。とても素敵なエピソードですね。

ストレッチ

始まりの挨拶が終わったら、さっそくストレッチから開始します。

バレエのレッスンは基本的に、まず先生が生徒の前で動作の説明と見本を見せ、その後に生徒だけで実践をしていくスタイルになります。

ストレッチはバーを使ってアキレス腱を伸ばしたり、頭や首・肩を回したりしてウォーミングアップをしていきます。音楽に合わせて体を動かしていきますので楽しみながらできますよ。

まったくの未経験者対象のレッスンの場合は、バーを使わずに床に座って念入りなストレッチを行うことが多いです。未経験者の場合はバレエに必要な筋肉が発達していないことが多いので、ストレッチに加えて腹筋などの筋トレをすることも。

バーレッスン

バレエの教室にはバー(バリアフリー用の手すりに似ています)が備え付けられていて、壁にくっついているタイプのものもあれば組み立てるタイプのものもあります。生徒の人数によっては組み立てタイプを急遽投入することもありますので、生徒のみんなで協力し合ってバーの出し入れをしましょう。組み立て方法はバーを見ればすぐにわかるレベルの簡単なものなので心配無用です。

バーレッスンでは、バレエの型や技を反復しながら体幹や筋肉強化、重心移動などの練習を行なっていきます。

先生が見本を見せるので、生徒はひたすら完コピを目指します。バーレッスンでは10種類くらいのエクササイズを順番に行っていきます。1種類につき1曲で完結させ、身体の均等が取れるように右向き・左向きを交互に行なっていきます。

両手でバーを掴んで行う練習と片手でバーを掴んで行う練習があります。

バーレッスンはだいたい45分〜60分くらいです。

センターレッスン

センターレッスンはフロアに出て行います。

もちろん何もつかむものがありません(笑)。頼れるのは自分の身体のみ。

体幹が鍛えられるまでは多少グラグラすると思いますが、音楽に合わせてバーレッスンよりもダイナミックな動きができるので気持ちがいいですよ。

センターレッスンでも先生が動作の説明と振り付けの見本をみせ、生徒が同じ動きをするというスタイルです。ジャンプや回転などの大技にも挑戦していきます。

大きな鏡の前で行うので自分の踊りのレベルや癖などもチェックができますし、レッスンを続けていくことで技の習得だけではなくて表現力やリズム感なども養えます。

センターレッスンはたいてい30分〜45分くらいです。

まとめ

  • バレエのレッスンはプロも初心者も同じ内容
  • 1回のレッスンは90分
  • レヴェランスはとても大切な礼儀
  • レッスンはストレッチ、バーレッスン、センターレッスンで構成される

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